皆さん、こんにちは!
さて、米国配当型ETFの人気が衰えていません。
2022年に米国で債券利回りが急上昇したにもかかわらず、米国投資家は利益の一部を継続的に支払う企業を保有するETFに殺到しています。
配当型ETFは、債券のように利回りが固定されているわけではなく、①利回りの向上が期待できると共に、②値上がり益も期待できます。
一方、配当金ETFは、良くも悪くも株式市場のリスクにさらされます。
株式のボラティリティを無視できる投資家にとっては、配当ETFは利回りを得るための債券に代わる有力な投資手段だと思われます。
以下のデータは、Yahoo!finance「Dividend ETFs Still Popular Despite Bond Yield Surge」(Sumit Roy)から、引用しています。
1.堅調な資金流入 。
配当ETFには、今年、堅調な資金流入がありました。資金流入の多い10本のETFは、累計で合計322億ドルを集めました。
(日本のネット証券で購入できないETFもありますが、)
日本で人気のバンガード高配当ETF(VYM)は64億ドル、iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)は49億ドルの資金流入があり、ベスト3に入っています。
それぞれ、米国でも人気がある商品であることが分かります。
2.2つの主要戦略。
米国で上場している配当金ETFの時価総額は約3,000億ドルですが、上位10銘柄でその77%を占めています。
その中で最も大きいのは、650億ドルのバンガード・米国増配株式ETF(VIG)です。VIGは配当成長をターゲットにしており、10年以上連続で配当を伸ばしている米国企業の株式を保有しています。
高利回りではなく、配当成長を重視しており、VIGの利回りは1.81%は、バンガードS&P500 ETF(VOO)の利回り1.49%よりわずかに高いだけです。
しかし、VIGは、S&P500より、配当を増やしており(増配)、長期的には高い利回りになっています。
2位のバンガード高配当ETF(VYM)は、もう一つの配当アプローチを取っています。
VYMの唯一の焦点は利回りであり、成長ではありません。配当利回りが最も高い銘柄を保有し、その銘柄を時価総額で加重平均しています。その結果、約3%の利回りが得られます。
ただし、その利回りの長期的な成長は犠牲になっている。
8位のiシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)は高い収益性と配当持続性を備えた企業の株式のみを保有しています。約3.5%の利回りが得られます。
3.さまざまな年初来のリターン
戦略の違いにより、配当金ETFの年初来のリターンは様々です。
(ー10.2%~+5.3%とかなり大きな開きがあります。)
iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)の年初来のリターンは、このグループの先頭を走っており、+5.3%です。このETFは、今年の市場環境で好まれている、財務状態が良好な配当銘柄を選ぶことでリターンを高めています。
<参考>
・・・!!!
いかがでしょうか?
バンガードS&P500 ETF(VOO)の年初来のリターンが約ー15.9%、配当が1.64%に対し、
iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)の年初来のリターンが約+6.4%、配当が3.52%もあります。
バンガード高配当ETF(VYM)も年初来のリターンが約+0.3%、配当が3.02%と悪くはありません。
(2022年11月17日データ。)
・・・???
実は、このコラムが出る前に、高配当ETFが好調そうであることに気が付き、思わず、ポチしてしまいました。
<参考> 2022年11月18日。
これはあくまで打診買いです。
そして、為替の影響もあり、まだ赤字ですが、しばらく様子を見ていきたいと思います。
ご参考まで。
・・・「至誠さん また、ポチポチ病が始まったね!」
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