
皆さん、こんにちは!
さて、読者の方から、次の質問を頂きました。
「役員賞与や給料を払うと、もらった側に所得税・住民税がかかり、それに応じて国民健康保険料がかかります。もちろん、お二人で分けられるので、一人当たりは少なく出来ますが、「源泉徴収された特定口座の利益は国民健康保険料に反映されない」というメリットを考慮すると、PC化でそれほどメリットがあるように思えません。それとも、会社の経費として処理出来る部分が多くて、役員賞与と給与は意外と少ないのでしょうか。私も法人をどうするか考えているので、突っ込ませて頂きました。」
この質問の件に関しては、私なりに悩み、試行錯誤した結果なので、このブログで回答したいと思います。
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・・・???
ご質問の件に関しては、プライベートカンパニー(PC)の損益計算書を用いて説明します。
私は会社を辞める2年前にPCを設立、その時は企業健保に入っていました(第1~2期)。
そして、FIRE後は、協会けんぽに入りました(第3~5期)。
この期間によって、状況は大きく異なります。
↓ ↓ ↓

1.第1~2期。
会社に勤めていた時に、FIRE後を見据えて、PCを設立しました。
大きい声では言えませんが、私は会社に勤めていた時に、新事業で会社を設立したこともあるし、その会社の社長をやったこともあります。そのため、会社設立、および、その後の運営は簡単にできるだろうと高を括っていましたが、いざ実務を始めると分からないことがいっぱいありました。
そういう面では、とても勉強になったのですが、
利益面では全くの失敗です!
個人の特定口座であれば、税金は20.315%ですが、それに対応するPCの法人税等+税理士費用はそれを超えてしまいました(笑)
理由は、②販管費で処理できるものが少なかったからです。
(私は、まだ、会社に勤めていたので私の役員賞与はゼロ。家内の給料は扶養の範囲内。経費はほとんど使えなかった、等々。)
2.FIRE後。
FIREしてから、ようやくPC設立のメリットを享受できるようになりました。
最初、企業健保を継続していたのですが、協会けんぽに変更した結果、健康保険料を全額負担しても保険料は40%以下になりました。
もちろん、家内の健康保険料はゼロです。
また、FIRE後は自由な時間が増え、②販管費(経費)で処理できるものが増えたお陰で、⑨税引前当期純利益を圧縮することができるようになりました。
PCの法人税等+税理士費用は、13%以下です。
PCの社長をやっていると、自分の役員報酬、家内の給料、経費を調整することができ、
その結果、健康保険・厚生年金保険の保険料率、および所得税を最適化できることが大きなメリットですね!
・・・!!!
以上をまとめると、
①会社に勤めている時は、PCを設立しても金銭的なメリットはない、
②FIRE後であれば、健康保険・厚生年金保険の保険料率、および所得税を最適化できることができるのでメリットは大きい、
ということです。
なお、私の場合、個人の特定口座と、PCの法人口座を併用し、PCからの役員報酬を最適化していることを付け加えておきます。
ご参考まで。
・・・「至誠さん この説明で分かってもらえたかな?」
・・・「ちょっと省略し過ぎたかもしれない!(-_-;)」