
皆さん、こんにちは!
さて、私が米国債券の運用を始めた頃、野村證券の営業の女性から、
「利回りが高いタイミングで、できるだけ長期で信頼性の高い米国債券に投資するのが一番いい方法ですよ!」と教えられて、純粋な私はそれを素直に実行しました。
今でもそれは間違いではないと思いますが、もう少し米国債券について勉強していくと、
債券投資には「バーベル戦略」と「ラダー戦略」というものがあることを知りました。
今回は、私の備忘録も兼ねて、この2つの戦略について説明したいと思います。
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<米国債券のバーベル戦略>
中期の債券を避け、「短期債」と「長期債」の両極端(バーベルの重りのような形)に資産を配分する手法
1. バーベル戦略の仕組み
通常、債券ポートフォリオは満期までの期間を分散させますが、バーベル戦略ではあえて中間(3〜7年程度)を保有しません。
・短期債(1〜3年程度): 高い流動性と、金利上昇時の再投資柔軟性を確保。
・長期債(10〜30年程度): 高い利回りと、景気後退・金利低下時の価格上昇(キャピタルゲイン)を狙います。
2. 主なメリット
・金利変動への柔軟な対応
金利が上がった場合は、満期がすぐに来る短期債を、より高い利回りの新しい債券に素早く買い換えることができます。
逆に金利が下がった場合は、長期債の価格が大きく値上がりするため、利益を得やすくなります。
・リターンと安定性の両立
長期債で高いインカム(利息収入)を確保しつつ、短期債でポートフォリオ全体の価格変動(ボラティリティ)を抑える効果があります。
・地政学リスクへの備え
米国とイランの緊張など、予測困難な事態で市場が不安定になり「安全資産への逃避」が起きた際、長期債は価格が急騰しやすいため、株式などのリスク資産の下落を補完する機能が期待できます。
3. デメリットと注意点
・中間層の欠如
金利の決まり方が「順イールド(長期金利の方が高い)」でも「逆イールド(短期金利の方が高い)」でもない、フラットな状態や、中期債のパフォーマンスが最も良い時期には、他の戦略(ラダー型など)に劣る可能性があります。
・メンテナンスの手間
短期債は頻繁に満期を迎えるため、常に新しい債券を選んで買い直す「ロールオーバー」の作業が必要です。
・長期債特有のリスク
金利が予想に反して急騰し続けた場合、長期債の価格下落による含み損が大きくなるリスクがあります。
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債券投資において、短期の「確実性」と長期の「収益性」を同時に取りに行くこの戦略は、今の複雑な投資環境において合理的な選択肢の一つと言われています。
しかし、私のように原則として、
利回りが高い米国債券を満期まで持ち続ける人(売り買いをしない人)にとっては、バーベル戦略はなじまない戦略のようです!
それでは、また明日!
*次回は、「ラダー戦略」について説明します。