皆さん、こんにちは!
さて、私の読者の方から、次のような質問を受けました。
「いつもブログを拝見し、参考にさせていただいております。
海外リートについての考えをご教示いただけると幸いです。
よろしくお願いします。」
結論から言います。
「長期保有するのであれば、今は仕込みのチャンスだと思います。」
「あれ、1級FP技能士Kaoruさんの回答と同じじゃないか!?」
と思われる方もいると思います。
実はそうなんです。
Kaoruさんとネタが被り、1日早くブログをアップ(回答)されてしまいました(笑)
そこで、海外リートとして、IYRを例に、私なりにもう少し詳しく説明します。
<IYRとは>
iシェアーズ米国不動産ETFは米国籍のETF(上場投資信託)。ダウ・ジョーンズ米国不動 産指数に連動する投資成果を目指す。対象指数とほぼ同じ比率で米国不動産株に投資。
IYRは、①優良な不動産に少額で投資でき、②利益の90%を株主に還元することにより法人税を支払わなくてよくなるため高配当(3.0~4.5%程度)、③一般的にインフレに強く、値上がり益も狙える、ということから、米国で高い人気を誇っています。
ところが、この1年間のIYRの動きがおかしいです!
・・・???
他のETFと比較して、IYRの状況が良く分かるように、図.1~3に株価チャートを、表.1にETFの主な数値、下記に示します。
IYRの動きは、FRBの政策金利の上昇により、株価が下落したのは他のETFと同様ですが、次の理由から戻りが遅いです。
①他のETFよりも、FRBの政策金利の影響を大きく受けた(下落した)。
②コロナの影響によるリモートワーク、およびハイテク企業の要員削減により、オフィスの空室率が上昇した。
(特に、西海岸の都市では、空室率が50%を超えているところもあるようです。)
確かに、配当狙いの人であれば、IYRよりもVYMのほうが高配当になっており、株価の下落も小さいので、VYMを選ぶでしょうね。
また、配当だけ考えるならば、ノーリスクの短期国債が利回り4%以上になっていることから、そちらを選択する人も多いでしょう。
図.1 IYR(米国リートETF)株価チャート(5年)
図.2 VOO(S&P500 ETF)株価チャート(5年)
図.3 VYM(米国高配当株ETF)株価チャート(5年)
表.1 各ETFの主な数値(2023年3月3日)
・・・!!!
以上のことから、
短期でIYRの保有を検討している人には、IYRはお勧めしません。
しかし、長期でIYRを保有しようとする人にとっては、違った風景が見えてきます。
あと1年程度で底を打ち、それから上昇に転じるのではと思われるからです。
したがって、長期でIYRの保有を検討している人にとって、これからIYRの定期購入をしていくには良いタイミングだと思います。
ただし、これはあくまで予想なので、一挙にまとまった金額でIYRを購入してはいけません。
あくまで、定期買い付けをして、(無いとは思いますが)更なる大きな下落に備えてください。
ご参考まで。
・・・「至誠さん IYRを購入するの?」
・・・「当面は、VOOとTLT・EDVの定期買い付けで手いっぱいなんだ!(-_-;) 」
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*なお、上記の方法は自分の経験を述べたもので、これから必ず儲かるかどうかは分かりません。投資は自己責任でお願いします。