皆さん、こんにちは!
さて、私の読者のTさんから、次の質問を受けました。
< 増税回避のため、「起業」「株式会社」設立って有効なのでしょうか?
いろんな噂話は聞くのですが、(経費や赤字の計上などなど)実際はどうなのか知りたいです。。。>
プライベートカンパニー(PC)の設立のメリット・デメリットなどをブログ、YouTubeなどでよく見かけますが、どれも教科書的なことしか説明していないので、実際にどうなのかがよくわかりません。
そのため、実際にPCを設立して、3期を経験した私としては、一度まとめて報告したいと思っていたところです。
Tさん、背中を押してくれてありがとうございます。
・・・???
1.プライベートカンパニー(PC)の説明。
・私は、2020年5月1日にPCを立ち上げました。
・PCは、合同会社としました。
理由は、株式会社と比較し、設立費用も安く、会社運営も楽だからです。
・PCのスキームは、図.1にあるとおり、私がPCに運用資金を貸し付け、PCで運用。運用で得た利益で、①私への役員賞与、②家内への給料、③税理士の費用を支払うというものです。
・PCでは、約1億円の資金を運用しています。
(Jリート、インフラファンド、高配当日本株に投資しています。)
図.1 PCのスキーム
2.プライベートカンパニー(PC)は節税になるか?
株式などを総合口座で運用した場合、日本では配当、売却益に約20%の税金がかかります。
よって、PCで運用することにより、
税金等の負担率(法人税等+税理士費用)が、20%未満になれば、節税になるということです。
それでは、結果はどうだったのでしょうか?
・・・
結論から言います。
第1期、第2期は節税にならず、第3期で漸く節税になりました。
↓ ↓ ↓
表.1 PCの損益計算書(抜粋)
第1期~第3期別に、節税になった理由、節税にならなかった理由を説明したいと思います。
(1)第1期。
個人的には初めての会社設立ということで、勉強も兼ねて自然体で臨みました。
つまり、ノーコントロールだったということです(笑)
これが節税にならなかった理由です。
ただし、税金等の負担率は21.4%であり、それほど悪い数字ではありませんでした。
(2)第2期
教科書に載っているような、それなりの節税対策を実施しました。
ここで想定外だったのは、一部のJリートがTOBにあったために、予定しなかった売却益が多く出たことです。
そのために、税金等の負担率が21.7%となり、節税になりませんでした。
ここでの反省は、会社勤めをしていると販管費を多く出せないということです。
それにより、利益のコントロールができませんでした。
(3)第3期
FIREしたことにより、役員報酬を得ることができるようになりました。
(会社勤めの頃は、副業の嫌疑をかけられないように、役員報酬を無くしていました。)
これにより、利益のコントロールができるようになり、税金等の負担率が15.0%となりました。
漸く節税の達成です。
上手くやれば、もっと節税ができそうな感触を得ています。
・・・!!!
いかがでしょうか?
会社勤めをしている間は難しいですが、FIREした後であれば、
プライベートカンパニーの販管費のコントロールが上手くでき、十分に節税ができることが分かりました。
更に、FIRE後であれば、社会保険料も大きく節約できることが分かりました。
今回のブログが好評であれば、次回、詳細を報告したいと思います。
ご参考まで。
・・・「至誠さん プライベートカンパニーの運営は面白いね!」
・・・「お金以外のメリットも多くあると思うよ!(^^♪」
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*なお、上記の方法は自分の経験を述べたもので、これから必ず儲かるかどうかは分かりません。投資は自己責任でお願いします。