Jリート(不動産投資信託)は、多数の物件からの賃料などを原資として成り立っており、制度上、その収益の大半を分配金(株式でいう配当金)として投資家に還元しなければなりません。Jリートの平均分配金利回りは3~4%なので、日本の金融商品の中でいかに利回りが突出して高いかが分かります。
Jリートに投資する方法としては、①個別銘柄、または、②ETF(上場投資信託)を推奨しますが、現在、私が保有しているのは①個別銘柄だけです。それぞれのメリット・デメリットを示しながら、理由を説明します。
1.JリートETF
(1)メリット
・個別株と比較し、少額で毎月分配金が得られる「お金のなる木」を作ることができる。
(詳細は「資産運用:JリートのETFで毎月分配金を得る方法」を参照してください。)
・専門的な知識をあまり必要としない。
・ボラティリティ(価格の変動)が小さい。
(これらは、通常のETFのメリットと同じですね。)
(2)デメリット
・次の理由から、分配金利回りが低くなる。
・東証リート指数(全銘柄の時価総額に対応した指数)に連動しているため、低い分配金利回りで時価総額の大きい投資法人の影響を受ける。
・コロナの関係で大幅に分配金を下げた、運用がホテル主体の投資法人などの影響を受ける。
・信託報酬として、0.17%~0.33%が必要(表.1参照)。
表.1 JリートETF詳細(2021年8月31日時点)
2.Jリート個別銘柄
(1)メリット
・決算期の異なる個別株を組み合わせることにより、毎月分配金が得られる「お金のなる木」を作ることができる。高分配金の銘柄を組み合わせれば、分配金利回り4~6%も可能。
(詳細は「資産運用の王道3:Jリートに投資する」を参照してください。)
・信頼性の高い銘柄で、かつ、銘柄数を多くすれば、全体のボラティリティを小さくできる。
(2)デメリット
・投資費用が大きくなる。
・ある程度、専門的な知識が必要。
3.まとめ
JリートETF、個別銘柄のメリット・デメリットが分かると、①投資金額がまだ少なく、Jリートの知識が少ない場合はJリートETFでスタートするのが良く、②投資金額が大きくなり、それなりにJリートの知識が増えた時点で個別銘柄に切り替えるのが良い、ということが分かりますね!
したがって、現在、私はJリートの個別銘柄にしか投資していません。
ご参考まで。
<参考>
*なお、上記の方法は自分の経験を述べたもので、これから必ず儲かるかどうかは分かりません。投資は自己責任でお願いします。
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